大暴走in夏コミ
(8/13〜8/15 in 東京)
・・・・・・ってなわけで、いってきました。夏の祭典。
マニアの間ではこれがないと夏じゃないというほどのお祭りだけあってなかなか壮絶でしたが、でもいいネタができてよかったです♪
それでは、しばしのお付き合いを・・・・・あ、ちゃんと春コミもやりますってば。
8/12 コミケ前夜
「ねえ、電車が止まってるんだけど」
ふぉおはそのときホームで途方にくれていた。
明日からのコミケのため、Kさんがはるばる海を渡って、熊野の家にとまりにくるのだが、そのお迎えにふぉおは羽田空港へいきたかった。
しかしである。
「・・・・は?」
携帯電話の向こうで訝しげな声を出す、熊野。
彼女は他人様が泊まれるよう、お出迎えには行かず、部屋の掃除をしていたのだが・・・。
「さっきまで、すごい雷雨だったじゃない?そのせいみたい」
ふぉおが自分の荷物を持って熊野の家に向かう少し前まで、恐ろしいほどの雨と雷で、実際、このときもまだ雷はなっていた。
「・・・・・・どうすんの?」
「どうするって・・・・・・・・車出すしかないんじゃない?」
「・・・・・・・・・・・・・羽田まで道わからないよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱり無理????」
普通、車においてあるとおもわれる地図はどういうわけか熊野の車にはない。もちろんカーナビがついているわけでもない。
もっとも・・・・・・地図を見て迷うぐらいだからなくてもいっしょのような気もしないでもないけど、まあ、それはさておき。
「首都高乗れば何とかつくとはおもうんだけど・・・・・」
自信なさそうな熊野の声。
「今日、Aいないし・・・・・・」
運が悪いことにカーナビ代わりの友人は行方知れず。
「でも、電車動いてないんだけど」
これじゃ、迎えに行くのはもちろんのこと、向こうもこっちにこれない。
ちなみに、ホームのアナウンスは復旧の見込みを告げてはくれない。
「まあいいや。とりあえず、そっちいく」
熊野は腹をくくったらしい。
まつことしばし。
熊野、車で登場。
「とりあえず、Nなら行き方知ってるかも」
ということで、友人にTELする熊野。
結局はそのダンナに代わってもらい詳しいことを聞いている様子。
ふぉおはただ、熊野の記憶力に期待するのみ。
「とりあえず、迷ったら困るから、当分起きてて!!!!」
現在の時刻はPM9:00。順調に飛ばせば1時間ぐらいで空港につくはず。
そう無茶なお願いでもないだろうと、自分に言い聞かせる。
ともかく、行くしかないのである。
で、途中料金所で地図をもらったり、スレイヤーズの曲をガンガン流しながら飛ばすこと80分。迷うことなく空港についた二人。
駐車場が見つからなかったり、一方通行を逆流しようとしたりしたものの、めったにないことに浮かれながらも、すでについているはずのKさんを探す。
「何か目印は?」
「扇子もって踊ってるって。あと、ゲートのことろでバク宙2回しながらでてくるようにおねがいしたんだけど
「へー・・・・・捕まってないといいね」
とある事件により、空港の警備は強化されているため怪しい人は多分捕まるはず。
「でも、扇子持ってる人いっぱいいたら?」
「そしたら、『ヴァル』って叫んで反応した人(笑)」
「…みんな振り向いたら?」
「みんなお仲間(笑)」
実際、ヴァルという言葉に反応するかはさておき、周りを見るとそれらしき方々がいらっしゃる。
そんなどうでもいいことを話していると前方からそれらしき人を発見。
「あ、あれだ」
手には扇子。外見は聞いたとおり。
間違いなくKさんと確信をもって、そちらに向かう、ふぉお。
「こんばんわ♪♪」
特徴を聞いているため、こういう待ち合わせで人違いだったことがないせいか、迷わず話し掛ける。
実は激しく人見知りするのだが(そこ、首を傾げないように)時々、熊野があせるような大胆なことをするため、誤解されたりするんだけれど。
「はじめましてーふぉおですー」
「熊野ですー」
「こんばんわ、はじめまして」
とりあえず、ご挨拶。
「実は車で着たんですけど・・・・」
その経緯を簡単に話す熊野。
「ところで、食事とかどうします?」
話題が飛ぶのはいつものこと。
「あ、こんな時間だし軽く・・・・・・」
といっても、空港の食堂はほとんど閉まりかけている。
「とりあえず、近場に戻ろうか」
ここらより地元が詳しいのは当然のこと。
「っていっても、ファミレスぐらいですけど、やってるの」
時間は10:30。
これから戻っても十分に遊ぶ時間はある。
「あ、この空港って、ふぉおしゃん、くわしいですよ。薬探してさまよってましたから」
「熊野、うるさいよ」
・・・・・・どうでもいいことは覚えてるのな、熊野って(コミケレポート「5/5
世界で一番熱い場所(上)」参照)
とにかく、車へともどって・・・・・・・・そして、長い夜が始まろうとしていた。