なりゆきまかせの旅行人

(5/4〜5/7 in 大阪)


5/5 世界で一番熱い場所(閑話休題編)

「・・・・・・・なにしてるんだろうね・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・そうだね」
30分後、それぞれ目的のものを買いあさった3人。壁際のほうでまったりしていた。
そのころ、ふぉおの腰の痛みは絶好調。
とりあえず、持参してきた風邪薬は飲んだものの、熱すらひいている気配はない。まあ・・・・それはともかくとして。
朝走り去ったままのTさんNさんからの連絡がこないのである。
「・・・・まだ暴走してるのかな」
「たぶんね」
「多分っていうか、絶対だとおもう」
ああ・・・・若いってうらやましい。
「もしもし?」
さすがに心配して、熊野がNさんの携帯に電話をし、しばらく話し込んでいた。
「・・・・どこにいるって?」
「なんか、今並んでるところがこんでるから、それ買ってどうとかって」
「・・・・・どうとかってあんた・・・・・・・」
それからどうするのか聞いたんじゃないのか?
そうおもったものの、まあ、熊野だし・・・・・。
すっかり熊野の記憶力に関してあきらめているふぉお。
・・・・・・・・リナの気持ちがちょっぴしわからないでもない。

「風邪、大丈夫ですか?」
コミケで一番長い行列(要するにトイレね)にならんできたふぉおが二人の元に戻り、今度は熊野が並びにいっているあいだ、Mさんが不意に聞いてきた。
「え???なんで知ってるんです????」
同行者にいらぬ迷惑と心配と攻撃がかからぬよう、ふぉおの風邪は秘密裏にしておいたはず。
なのにどうして?
もしや、うっかり風邪引いてるようなそぶりでも見せたか、いや演技は完璧だったはず。
「さくらさんが教えてくれました」
ふぉおの疑問は一気に氷解。
・・・・・しかし・・・・なぜいうかな、そんなこと。

のちに熊野を問い詰めたところ「Mさんと二人っきりで緊張して場が和む話題がほしかったんだってば」とのことだが・・・・・・人が風邪をひいてるというネタで場が和むとおもったの?ほんとうに・・・・・・・・?
・・・・・・時々熊野という人間がわからない・・・。

「ふぉおさんのところの会社って髪の毛染めても平気なんですか?」
Mさんの素朴な疑問。
「・・・・・あんまりよくないですねー・・・でも、すぐおちますから」
実はゴールデンウィークに入ってすぐ髪を染めたため、社内での反応がどうなるかちょっと不安ではあったのだが、白髪染めで紫に染めてる人がいるんだし、ブリーチでまっきんきんの人も何も言われていない。ならば緑ぐらいおとなしいものだと思いきってんですけど・・・・・ほんとにあっさり色が落ちました・・・・(泣)←本当に泣きたいのはやってくれた熊野とその弟君。
社内では結構好評だったんですけど。

「でも、どうしてその色なんです?」
「・・・・・・・・いちおヴァル色なんです」
「・・・・・ヴァルってもっと青くない・・・・・?」
「あの色・・・・・出しにくいんですよ」
もっとも、完全に髪の毛の色を抜いてから染めるのであれば出せるのかもしれないけど・・・・・。
「ちなみに、熊野はガーヴ様色です。あれでも」
「・・・・・そうなんですか?」
ちっともそうは見えないけれど(;;)

 

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