(前編)
そんなわけで、はるばるきました。東京ビックサイト!!
何が嬉しいって、あこがれの、Mさん、B君にあえる!!!!!!これで興奮しなけりゃうそだろう。
そういう理由で非常に熊野とふぉおは浮かれていた。そう。すでに二人の目的はコミケに行くというより、「憧れのお二人に会える♪」にすりかわっていたような気がする。・・・・そんなわけで、このレポートもほんとにコミケレポートなのかどうか怪しいものである。
・・・・・それでもかまわないという方だけどうぞ。
「・・・・・・・ついたね」
「・・・・・・・ついちゃったね」
待ち合わせ時間13:00。ただ今11:30。
本来であれば、迷子になっていて、まだたどり着いていないはずなのに、気合いを入れすぎて早く出過ぎたせいか、今回に限り、ビックサイトには11:00前にはついていたのである。驚く事に迷いもせず。これを奇跡といわずしてなんといおう。
それでも、軽く腹ごしらえをして時間を調整していたのだが・・・・・・トラブルが何もなさすぎて、かえって気持ち悪い・・・・・。(←苦労性)
「どうする?時間まだあるし先に見ておく?」
「そうだね。いろいろ怪しい本を買っとこうか?売れちゃってると哀しいし」
コミケ初心者にしては、妙なところが詳しかったりするのがなんとも。
そうして、カタログ購入。中を見て愕然。
「コスプレ禁止なの????」
「ほえ?」
みればパンフレットには見事に「コスプレ禁止」の文字が。
「どうりで変な格好の人がいないと思ったら・・・・・・・」
「・・・・・・ってことはさ、私、目立ったりしてる?」
「・・・・・・・・・ちょっとね」
そう。ふぉおはコミケ会場なら目立つまいと、グレーのマントを着用していたのである。
遠くから見るとダースベーダーかてるてるぼうずなのだが。
「まあ、万が一、係りの人に何かいわれたら『俺のマントに文句をつけるんじゃねぇ』とあばれればいいか」
心はケインのふぉお。かなり危ない。しかも自覚症状なしときてるから始末におえない。
・・・・・・こんな大人にはならない様に。(こんな奴、大人じゃない。というツッコミは却下)
「とにかく!!!!MさんB君に会うまで下見よ!!!!」
「そうね!!!!ヴァルがあたしをよんでいるわ!!!!!!!」
そして、暴走度90%の二人は、スレイヤーズ、ロスト・ユニバースの同人誌が置いてあるスペースへGO!!!!
・・・・・しかし・・・・・その場所にはないのである。スレもロスユニも(笑)
「・・・なんでないの?」
「場所間違ってない?」
「いや、絶対あってる!!!!!!」
言い切る熊野。
しばらくそこらをねりあるく二人。しかし、ないものはない。
「場所ってさ・・・・・東3でしょ?」
(ビックサイトへいったことのない方への説明。ビックサイトは西館と東館に分れていて、コミケがあったのは東館。そこでもさらに、いくつかのホールに分れていて、会場は東3.4.5.6ホール)
「だよ」
「でも、ここって東5じゃない?」
「じゃあ、東3って?」
「・・・・・どこだろうね」
・・・・・・いや。冗談抜きに東3ホールは変なところにあります。近くなんですけど・・・・・・。
それでも、何とか東3ホールについた二人。
よくみれば、スペースの案内もひらがなとカタカナで違っていた。
わかりにくいと思うのは、私たちが無知なせいか?
ともかく、スレ、ロスユニのスペースへ一直線。暴走度120%。
「ふふふふふ・・・・・・・・」
つくなり、怪しい含み笑いの二重奏。
絶対ヤバイ客である。
私だったら売らないぞ。
「・・・・・・どうしよう。全部買っちゃいそう」
「止めはしないから、買ったら見せて」
「とりあえず、ひとまわり・・・・・」
かろうじて理性を保っている二人。
・・・なにしろ、皆さんお上手ですから・・・・・・・(うっとり)
「きゃああ!!!!オーーーフェン〜!!!!」
「うにゃあああ!!!!!直江ぇぇぇぇぇ・・・・・・」
「キースーーーーーーー!!!!!!!!!」
「オスカー様〜♪」
一回りしたおかげで、本来の目的以外のものまで目に入り暴走度は増すばかり。
・・・・・・神様・・・・・・この愚かなるもの達をどうぞ、見捨てないで下さい。
「どうしよう、目に映ったすべての直江が、俺を買えと呼びかけている〜」
「・・・・オーフェンかっこよすぎ・・・・・・買っちゃいそう・・・・・」
と、それぞれフラフラと、違う意味で目当てのスペースへ向かいかけたその時、兄弟船(当時ふぉおの携帯の着信音。ちなみに現在はスパイ大作戦)が鳴り響く。
瞬時にして我に返るふぉお。
「もしもし!!!!!!」
電話が鳴ったら2コール以内にとること。サービス業系事務員の鉄則である。
「もしもし、Mですけど・・・・」
「もしもし!!!!ふぉおです!!!!!はじめまして!!!!!!」
ふぉお、テンション、上がりまくり。相棒熊野のことはきれいさっぱり忘れ去っていた。(←ひどい)
「今、どこにいるんですか?」
「え?今東D3とかって言うところです」
しゃべりながら、足は無意識に入り口へと向かって行く。
「あ、じゃあ同じところにいるんだ。・・・ごめんなさい。入り口がいっぱいあって」
実はMさんとの待ち合わせ場所は会場の入り口。パンフレット売り場。しかし、それは何ヶ所もあったりした(笑)
「大丈夫です〜適当にフラフラしてましたから〜」
フラフラ?
暴走のまちがいだろ?
「そうですか?・・・・で、D3のどこらへんにいるんですか?私はサンドウィッチ屋のところにいるんですけど」
「あれ?私たちも今。そこら辺です・・・・えっと・・・・・」
まわりをきょろきょろするが、それらしき人影は見当たらない。
「携帯もってしゃべってますよねぇ????」
と、そのとき、ふっと壁のかげからから現れた携帯をもった美人さんと目が合った。