大暴走in夏コミ

(8/13〜8/15 in 東京)


8/12 コミケ前夜 〜いわゆるひとつのお約束〜

「もしもし〜無事羽田ついたよ〜で、いまから帰るとこ」
羽田から無事、高速湾岸線に乗った車から、ふぉおは先ほど道を教えてくれた友人宅に電話をしていた。
「うん。だいじょうぶ。ちゃんと帰れるから。ありがとね」
そのダンナにも御礼を言って電話を切る。
後はまっしぐらに帰るのみっ!!!

途中ビックサイトの近くを通り「徹夜組みいるんだろーねー」などと話しながらも車は進むよどこまでも。

そうして、飛ばすことしばし。
前方にかなり見覚えのあるオブジェ発見。
「Kさん、右手前方に見えるのが東京ディズニーランドのシンデレラ城でございます♪♪」
ライトアップされていてとてもきれいである。
が。
・・・・・・・・・本来なら、ここで気づくべきだったのだろう。
実は家に帰るのに、シンデレラ城が見えてはいけないのである。くるときに見えなかったものが帰りに見えるわけがない。
しかし、浮かれた熊野とふぉおがそれに気づくはずもなく、もちろんKさんがわかるはずもなく、車はまったく違う道を爆進しつづけたのである。

「ねえ・・・・・・・くるときこんな料金所とおった????」
「・・・・・・さあ????」
すでに一時間以上も車を走らせ、見知らぬ料金所通過。
さすがに不安になったのか熊野が問う。答えるふぉおも自信はない。というか、通った覚えはない。ないのだが・・・・・・いままで分岐がなかったので間違ってはいないはずだという思いがある。(実は分岐はあった)
しかし・・・・・・・・・過去に一本道で迷子になったことがあるので「ぜったい」といいきれない。
「あああああだめよっ!!!!Kさんを不安がらせちゃ!!!!」
「そ、そうねっ!!!!この道であってるから大丈夫です!!!!!」
・・・・・・・・・・・・・・いまさら誰が信じるか。
どちらにせよ、出口がないためそのまま車は走りつづける。

で・・・・・・ついに見つけてしまった。「成田空港」という矢印。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・千葉だよ、ここ」
「そだね・・・・・・・・」
だから、ディズニーランド見えた時点で千葉だってば。
ちなみに熊野とふぉおの家は埼玉にある。おひまな方は地図見てやってください。まるで方向違いすぎて笑えます。
「こっちいくと木更津だよ???」
「とりあえず、次でおりるっ!!!」
二人の慌てぶりを後部座席より見ていたKさんの心情は如何に・・・・。

とりあえず高速をおりたので道を聞こうとするのだが・・・・・・・・さすがに12:00すぎともなれば人の通りはない。
「うわ・・・・ここって○○市だ・・・・・」
標識らしきものがないので、千葉のどのあたりにいるのか皆目見当がつかなかったのだが、幸いとある会社の看板をいくつか見つけ、何市であるか確認できた。
「・・・・・ああいう物みて所在地わかるから怖いよね、ふぉおしゃんって」
「・・・・・・・・いちお、仕事だからね」
千葉によく取引のある会社があってよかった。

さらに車を走らせ、ようやく某ファミレスG発見。
お腹もすいていたこともあり、地図らしきものをもって、問答無用にそこにはいる。
で、椅子に座ってとりあえず一息。
ふぉおもKさんも免許を持っていないため、運転は熊野一人。さぞかし疲れているだろう・・・・・おもったとおり、妙にボリュームのあるものを注文していた。
そんな中、熊野の携帯が店内に鳴り響く。
「・・・とーちゃんだ」
いやそうに出る熊野。
「・・・え?うん・・・・・・・いま?Gにいる」
GはGでも自宅の近くの支店名を告げる熊野。
まあ・・・・・・・・千葉にいるなんていったら「何してるんだ?」といわれるのがおちなのだが。
「うん・・・・わかった。遅くなるからカギ閉めてていいよ」
・・・・そりゃあ・・・・・・・早くは帰れなかろう。ここがどこだかもわかっていないのに。

携帯を切って、さてと地図を眺めていると「どうなされました?」とウエイトレスさん。
「・・・・すいません・・・・ここどこですか?」
・・・・・・・・・・・間抜けすぎるが、それ以外どう尋ねよというのか。
「大体ここらへんね・・・」
といって、地図を指さしてくれる。
「じゃあ・・・・高速に乗るにはどういうふうに行けばいいかわかります?」
「どっち方面にいくの?」
「埼玉なんですけど」
「埼玉・・・・・・・ちょっとまってて」
見ていた地図をひったくってウェイトレスさんは奥に消えた。

果たしてこいつらは無事自宅にたどり着くことができるのであろうか?

 

次回へ続く